比表面積測定
空気浸透法(JIS R 5201準拠)
容積が既にわかっているセル中に粉体を充填し、空気量及び圧力差を一定としてその透過時間を測定し、標準セメントとの比較により比表面積を求めます。
※この測定を行なうには試料の真比重値が必要です。真比重の測定も当社で可能です。
使用機器 | ブレーン空気浸透法粉末度測定器 |
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測定範囲 | 数百~数万cm2/g |
サンプル量 | 50ml程度 |
納期 | 2~3日 |
気体吸着法(BET1点法 BET多点法)
サンプル自身の細孔や表面に付着している水分等を除去するために真空脱気加熱処理をします。液体窒素中に浸し、窒素ガスを供給することにより粒子表面に窒素分子が物理吸着することを基にその時の圧力と吸着量を測り比表面積を得ます。
BET1点法は相対圧(飽和蒸気圧と吸着平衡圧)が0.25の1点の吸着量から求め、BET多点法は0.05~0.35間の数点より求める方法です。
使用機器 | ガス吸着式細孔分布測定器 NOVA4200e |
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測定範囲 | 0.01m2/g~ |
吸着ガス |
N2、Ar、CO2 |
前処理 |
真空脱気加熱(~250℃) |
納期 | 1週間 |
使用機器 | ガス吸着式細孔分布測定器 NOVA touch 4Lx |
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測定範囲 | 0.7~400nm |
サンプル量 | 20mL |
吸着ガス | N2、Ar、CO2 |
前処理 | 真空脱気加熱 |
納期 | 7~14日 |
細孔分布
気体吸着法(BET多点法)
試料を冷却した後、窒素ガスのように試料と反応を起こしにくいガスを吹き込むと試料表面にガス分子が吸着します。物理吸着された分子は表面を自由に動き回っています。さらに多くのガス分子が系内に導入されると、吸着分子はサンプル表面を薄い層で覆うようになります。
実際の測定にはガス分子1個の占める試料表面積が判っているガスを用います。吸着されたガスの単分子層でサンプル表面を覆うのに必要な分子数(Nm)はB.E.T理論によって計算することができます。吸着分子数(Nm)に吸着ガスの分子断面積を掛けると試料の表面積が得られます。単分子層の形成後も引き続きガスを注入していくと個々の単分子層の上に次第に多層に積み重なっていきます。多分子層の形成と同時に毛管凝縮も起こります。このとき、大量のガス分子が気体から液体に変化するので細孔内で凝縮が起こったかどうかはガス分子の吸着量の伸びを観察すればわかります。
凝縮が起こったときの圧力値は細孔の大きさと相関があることが知られています。また、吸着量の伸びは細孔の内容積に比例しているので細孔の容積分布、つまり細孔分布を求めることができます。
使用機器 | ガス吸着式細孔分布測定器 NOVA4200e |
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測定範囲 | 比表面積0.01m2/g~ 細孔分布0.00035~0.2μm(3.5~2000Å) |
サンプル量 | 20mL |
吸着ガス | N2、Ar、CO2 |
前処理 | 真空脱気加熱(~250℃) |
納期 | 7~14日 |
使用機器 | ガス吸着式細孔分布測定器 NOVA touch 4Lx |
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測定範囲 | 0.7~400nm |
サンプル量 | 20mL |
吸着ガス | N2、Ar、CO2 |
前処理 | 真空脱気加熱 |
納期 | 7~14日 |
水銀圧入法(細孔容積同時測定)
水銀の表面張力が大きいことを利用して粉体の細孔に水銀を浸入させるために圧力を加えます。圧力と圧入された水銀量から比表面積や細孔分布を求めるという方法です。細孔径は圧力により算出します。またこの方法により空隙に水銀を侵入させて細孔には浸入させないカサ密度⇒水銀圧入法によるカサ密度測定も可能です。
使用機器 | 水銀圧入式細孔分布測定装置 PoreMaster |
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測定範囲 | 細孔分布 0.0064~950μm(64Å~9500000Å) |
サンプル量 | 1g以上 |
納期 | 7~10日間 |
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